一戸建の場合、マンションのように修繕積立金をして、計画的に修繕工事を実施していることがほとんどありません。雨漏りなどの事象が出たところで、慌てて業者に連絡をするというのがほとんどだと思います。

しかし不具合を早めに発見することは、建物内部に至る深刻な劣化を防げます。早めに補修することで、結果的には工事費が安く済む場合もあります。

まずは建物全体の状態を把握するために、ご自宅の診断をご検討いただければと思います。

調査をする項目

調査をするところは、構造耐力上主要な部分および雨水の侵入を防止する部分です。劣化事象・不具合事象の有無を目視、計測により調査します。

□ 建物の外部

1.基礎 コンクリート部分のひび割れや欠損など(必要に応じて非破壊検査を実施)

基礎コンクリートのひび割れ

2.外壁 外装材のひび割れや欠損・シーリング材の状態

外装材のひび割れとシーリング材の破断

3.屋根及び軒裏 軒裏の雨漏り、屋根材の状態

屋根材の割れ

4.バルコニー 防水層の著しいひび割れ・劣化、水切り金物等の不具合

保護層のひび割れ

□建物の内部

1.土台・床組(床下点検口より) 著しいひび割れ、劣化、水染みの跡、蟻害・腐朽・腐食など

土台の水染み跡

2.天井・壁 雨漏りの跡

内装仕上げの雨漏り跡

3.床・柱もしくは壁 傾斜測定

壁の傾斜測定

4.小屋組(天井点検口などより) 著しいひび割れ、劣化、雨漏りの跡など

天井裏の水染み跡

※ 修繕が必要な箇所があれば、詳細調査や補修工事のご相談にも応じます。

※ 他業者様に工事を依頼したい場合は、調査結果を開示します。

※ 調査結果は報告書にしてお渡しします。

長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金について

住宅診断をして指摘を受けた劣化事象の補修工事が、補助金の対象となる場合があります。例えば、ベランダ防水層の劣化に対して再塗装・外壁シーリング材の破断、欠損の補修工事など。

補助金の適用を受けるためには、補助金について認定を受ける必要があります。事業の要件と照らし合わせながら、事業の申請を行います。

令和元年度補正予算案に盛り込まれた、既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームと合わせて行う子育て世代向け改修を支援する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」に関する事業者向け説明会が2020年1月29日に開催されます。色々な情報を得てきます!