平塚市 原家住宅

主屋外観(明治中期頃建築と思われる)
現在屋根は入母屋トタン葺きだが、もともとは寄棟草葺きであったと思われる。

平塚市土屋にある「原家住宅」。国登録有形文化財に平成31年3月29日登録されました。神奈川大学平塚キャンパスの裏側になるのですが、私は度々この辺りに来ることがあります。平塚の市街地とは一遍して田園風景が広がり、古墳や古寺・古社があったりと昔のままが残ったいい香りのする土地です。ここで見学会があることを知り、行かないわけにはいきませんでした。

主屋内観
昔土間だった所に床を張って応接間にした部屋。動物がいっぱい。

私の知っている古民家は素朴なものが多いいのですが、原家住宅は豪華、豪華。富があふれていました。同敷地内には母屋の他に正門、土蔵、茶室、埼玉から移築された山門などもあります。農家ならば、生活の中に「お茶を楽しむ時間はあったのだろうか」と思いましたが、明治期の原家は油問屋から始めて金融業を活発に営んでいたそうです。

土蔵(明治中期頃建築)
内装は綺麗に。Barとなっている。

一緒に見学をしていた隣のご婦人が「昔この家に遊びに来たことがある。懐かしいわ。」と言っていました。山門付近に大きな蒸し釜が置いてあったのを見て、村の人々を広く招き入れて楽しませることが好きだったのであろう人柄を、先祖代々受け継がれて今も現存する原家住宅に見ることができました。

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