箱根姥子温泉 秀明館

南足柄の建築事務所の先生にお供して、この建物を訪れることができました。何となくこの温泉のことは知っていましたが、誘っていただけて本当によかったです。この建物群一帯が土着的で、厳かな雰囲気でした。後でいろいろ調べたところ、箱根神社の社領地に湧く霊泉で、別格的な温泉なのだそうです。そんな秀明館が危うく開発の危機に直面していた時があったとは知りませんでした。その危機を救ったのが、「天山湯治郷」。解体されずに済んで本当によかったと思いました。現在のオーナーに引き継がれたのが、2005年5月。今現在は冬季休業を長めに設定して改修工事中です。

欅をふんだんに使った部屋がありました。何も知らないとさらっと見ておしまいですが、さすがの先生は色々な所を見て関心していました。最近の建築現場は組立工のような仕事が多いいのですが、古い建物は職人さんの巧みな仕事を感じることができます。何十年も、何百年も前の仕事を見て、今の人を関心させてしまう。またその仕事に気付くことができる人も、いいなぁと思いました。

湯治場なので洗う所はありません。雨の降ったあとや雪が解けたあとには、大量の湯が湧き出すそうです。梅雨の時期に訪れて見たいと思いました。

敷地の奥には、薬師堂・地蔵堂・箱根神社の石祠があります。そこに行く階段の途中で、石を切り出した跡を見つけました。そして置かれていたお地蔵さんや石仏などは、みんな同じ色をしていました。

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